冬季のモルタル施工に注意しましょう!

2016.12.01

施工情報

今年も寒い冬がやってきました。
冬季の施工において、以下のようなトラブルが発生するリスクが高まります。

 トラブル.JPG
このような現象が発生した場合、以下の方法で対処を行いましょう。
また、トラブルが発生しないよう、予防ポイントをまとめました。

 

①凍結・凍害の対処策
A:モルタルが凍った場合
速やかに表面脆弱部の除去を行い、別途補修(下地調整)を行ってください。またその際、除去した
面の吸水が激しくなる場合がありますので、NSハイフレックスHF-1000 5倍液塗布(原液1:4清水)
による吸水調整を行ってください。

B:塗布した吸水調整材が凍った場合
速やかに凍った吸水調整材は除去してください。採暖により気温および躯体の表面温度が上昇した
ことを確認
した上で再施工を行ってください。

   :缶の中でNSハイフレックスHF-1000の液が凍った場合
常温でゆっくり解凍し、元の状態に戻れば使用可能です。スポンジ状の塊ができたり、かき混ぜても
分離した状態の場合は、絶対に使用しないでください。

【予防Point!】
水は0℃で凍ります。施工時が0℃以上あっても、モルタルが乾燥硬化するまでに気温が0℃を
下回れば水は凍ってしまいます。
弊社では、全製品カタログに、気温が3℃以下になる場合は、施工を避けるよう記載しています。
まずは、施工可能な気温を確保することが必要です。冷えきった躯体は徐々に温度が上がるため、
気温が上がってもすぐに施工できる温度にはなりませんので、慌てず温度が上がるまで注意し
てください。
また、寒冷地では躯体温度とその周囲の気温を下げないため、写真(右下)のように温風機を使用し、
筒状のビニールシート(上部に穴)で全体に暖かい空気を送る
工夫をしています。

気温変化グラフ.bmp 採暖状況写真.JPGのサムネール画像

 

②モルタルの硬化遅延対策

    現状では硬化するのを待つしかありません。室内の場合はジェットヒーター
    など採暖をとることで施工済みモルタルの硬化を促すことが可能です。

注1)施工部位に直接温風を当てると、急乾燥によるひび割れの要因
             なりますので注意してください。
注2)温風は上に向かって流れますので、換気や循環を行い、室内全体
             が温まるようにしてください。


ジェットヒータ.bmp 

【予防Point!】
セメントの強度発現時間は、温度に依存します。下表のとおり、冬季は夏季の倍の養生期間
必要となります。事前に養生期間に合わせた工程組みを行うことが重要です。
また次工程の早期施工を可能にするため、速硬型材料の使用も手段の1つです。
         製品例:NSユカモルH
(関東限定品)、NSニューハイレベラーQ(関西限定品)
NSベランダコートQ、NSドカモルハードQ など

セメント強度発現.bmp

③白華の対処方法
A:タイルの目地の白華
タイル目地の白華(炭酸カルシウム結晶)は、酸洗いで除去できます。

【酸洗いの手順】
1.水湿し
:モルタル施工部の酸による侵食を防ぐため、事前に水湿しを行います。
2.酸洗い
工業用塩酸の30倍程度の希釈液を使用し、腰の強いブラシでしっかり
こすり取ってください。高濃度の塩酸を使用すると施工部位を侵食(変
色や劣化)するため注意してください。
3.水洗い:モルタルに酸が残存しないよう、十分に水で洗い流します。残存すると
施工部位の侵食(変色や劣化)の原因となります。

※酸洗いは天候が安定した日に行ってください。 
※水洗い後は、水のふき取りや乾燥時間を長くとるなど、新たな白華が発生しないよう
注意してください。
※流れた落ちた酸により床面(タイルやモルタル)が変色するため、シート養生を行うか、
水湿しや水洗いを床まで十分行ってください

左官下地や酸洗いが出来ない部位
左官下地や酸洗いが出来ない部位は、ブラシやサンダーなどで削り取ってください
床の場合は、ポリッシャーによる研磨が効果的です。炭酸カルシウム結晶の強度は弱いため、
特に左官下地の場合は健全なモルタル部まで必ず削る必要があります
白華除去後は、粉の付着残が無いように十分に清掃し、次工程を進めてください。

※モルタルの強度確認の目安は、釘などで軽く引っかいて傷のつかない程度

白華研磨.bmp

  ◎白華とは・・・
低温環境下により水の蒸発速度が遅くなることや、外部からの水がかりにより、水酸化カルシウム
を含む水がモルタル表面に長く滞留した状態になり、空気中の炭酸ガスと結びついた白い結晶体。

白華しくみ.bmp


【予防Point!】
施工後にいかに早く硬化させるかがポイントです。施工直後より良好な環境(養生)を確保するため、
暖かな日中に作業を行い、夕方までにある程度乾燥を進ませるようにしましょう。
タイル目地の場合は、通常より若干水量を少なく混練することも効果的です。また、雨や雪など外部
からの水がかりがないように施工~養生期間中は、シート養生を行ってください。
 

 ④低温対策材料(急結剤・防凍剤など)混入による不具合
浮きが発生しない程度の亀裂については、セメントペーストや補修材による補修処理を行ってください。
また、浮きを伴う亀裂および、強度不足については、その部分を撤去し再度施工し直すしか方法はありません。

◎低温対策材料について・・・
弊社では、標準調合以外の材料混入は不具合の原因となるためおすすめしていません。特に急結剤の
使用については、モルタルの収縮に大きく影響するため弊社製品には絶対に使用しないでください。
耐寒剤・防凍剤については、状況によりどうしても必要な場合、事前に現場で問題が起こらない事を確認
の上、ご使用してください。

(混入する場合の注意点)
混入量は、カタログなど各種材料メーカーの仕様を確認し厳守してください。塩化物を含む材料があり、
モルタルに混入した場合、鉄筋など錆を発生させる要因となりますのでご注意ください。


※弊社製品は、材料物性上耐寒剤・防凍剤を混ぜることで、不具合を起こす製品があります。
(下表を参照していただき、詳細は弊社スタッフにお問合せください。)

添加材料一覧.bmp

 以上の事項と健康管理には十分注意し『現場内トラブル0』
今年の冬を乗り切りましょう!

トピックス一覧に戻る

ページトップへ

  • サイトマップ
  • 個人情報の取り扱いについて