2004年に10年間におよぶJSAの保存修復事業が完了し、その報告とJICAによるバイヨン寺院南蔵の修復工事(5年間)への協力要請のため、JSA団長中川武氏が弊社に来訪された際、「工事期間中に一度現地視察においでください」とのお話を頂きました。タイ・バンコクの内紛の状況を考慮しながら、ようやく2010年9月に訪問することができました。今回の視察は、弊社製品に携わる原料メーカー、代理店の方を合わせ、7名での視察訪問となりました。
ホテル出迎えの様子 今回の視察訪問メンバー
現地の案内をしていただくチア・ノル氏は、JSAの一員であり、14年前の現地訪問で出会い、日本でも お会いする機会があり、よく知る人物です。アンコール遺跡の保全と周辺地域の持続的発展のために 2005年6月にローカルNGOとして誕生したJSTにて人材養成支援機構の代表として活動されています。
会食の席で再会を祝して乾杯。(右端がチア・ノル氏)
人材養成支援機構での風景

遥かな歴史の淵と密林の奥深くから再発見され、度重なる破壊の傷跡を負いながらも生きながらえてきた至高の寺院。
アンコール朝最盛期の大いなる都アンコール・トムの中心寺院である。バイヨンとは、「未知に誘う美しい塔」という意味であり、そこに込められたクメール民族の意志と人類が生み出した希有の驚異を見ることができる。
現場スタッフは現地の方がほとんどでありました。スタッフの方は皆、遺跡修復に向けた意気込みにあふれており、活気に満ちた作業風景でした。

1994年に結成したJSA(日本国政府 アンコール遺跡救済チーム)は、2005年から開始された第3フェーズでは活動の軸足を徐々にカンボジアに移していくことを目指し、日本とカンボジア共同による、遺跡救済を行う団体として事業を進めている。
  
JSA結成以降、これまでの活動内容やカンボジアの文化について説明していただきました。
現地で活動されてきたスタッフのご苦労は計り知れないものであり、弊社がこのプロジェクトに 間接的(材料協力)でも携れている事に、大きな喜びと誇りを感じることができました。

10年前日本が柱を新たに補強した北経蔵
補修・補強箇所の老朽・劣化など問題も見られず、
自分の事のように誇らしく感じました。

日本チームの修復工事の素晴らしさを実感し、
満面の笑顔で記念写真。
第1回廊の壁画(物語)を見て回る。
中央祠堂 中央祠堂最上階から周辺の風景

本堂最上階から日本では見ることのできない非常に素晴らしい風景を見渡すことができました。このような偉大な遺跡を未来に向けて残す工事材料として、弊社製品が評価され参画できたことを改めて誇りに感じております。
今回のアンコールワット再訪で、『人の環境と未来を見つめて』という弊社のスローガンの実現に一歩一歩進めていると改めて感じることができました。今後もこのような機会に弊社が声をかけていただけるよう、高品質製品を維持していき社会に貢献できる会社を目指していきます。
                                                                       (裏地)

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